ブログの担当より、一年の締め括りに何か書くように言われ、この1年を振り返りつつペンをとる。ペンではないが......。
最初に、毎年のことだが、今年1年、キャラクターショーやライセンスを買って下さった各企業、自治体の皆様、そしてショー会場に足を運んで下さった皆様、グッズを買って下さった皆様、寄付金をお寄せ頂いた皆様に心よりお礼を申し上げたい。
皆様のおかげで、リュウプロジェクト、ヘアドネーションプロジェクトを何とか今年も継続することが出来ました。本当にありがとうございました。
特に今年は、コロナウイルスという未曾有の危機に襲われ、2月から9月まで決まっていた有償のショーやイベント企画が全て延期、または中止になり、その間のウェブショップを除いた売り上げが0円という初めて見る数字が続いた。
活動費のほとんどを自主財源で賄っていたため、毎日のように今後の活動費をどうするかメンバーとリモートや電話で打ち合わせたが、自分たちで解決できるこれといった起爆剤になるような案はなかなか出ない。
それよりも、ヘアドネーションの窓口になっているメンバーからの意見は、自分たちの心が抉られるようだった。
リュウプロジェクトで訪問予定だった子供たちの所へは、先生たちともこまめに連絡を取り合い、行けなくなった代わりにと、スーパーライブのDVDを各園に1本ずつプレゼントをしたりも出来た。しかし、ヘアドネーションで待ってる子供たちにはしてやれることが何も無かった。
それにもまして、このまま人の往来が可能になったとしても、ウィッグを制作する資金が無い。型取りに行く交通費の捻出も出来ず。そのあても無かった。
型取りの順番が近い保護者から、控えめに様子伺いの連絡がくる。その電話やメールに答えているメンバーを目にするのが辛かった。
キャラクターショーが中止でイベント関連の収入が見込めない中、普段はあまり考えたことがないライセンス販売に力を入れてみた。
すると...
まずは宮城県の地球温暖化対策普及啓発事業の応援キャラクターに決まった。続いて在仙の企業や遊技場関連の広告協賛も決まった。
その額、約470万。
例年の事業収入の売り上げには比ぶべくもないが、ライセンスや広告協賛は仕入れがほとんどかからない。売り上げがほぼ粗利となるのは嬉しい。
さらに、我々が窮地にあることを察してくださった方々が、次々とweb shopからグッズの購入をしてくださった。その金額はこの一年で142万円。
スーパーライブの開催年は、スーパーライブ2日間で100万程度の売り上げがあるので、200万程度の年間売り上げがあるが、開催年ではない時で、しかもショー会場での販売が無いに等しい中、ほぼweb shopの売り上げで142万円は過去最高だった。また、ヘアドネーションへの寄付金も、今年は132万円と同じく過去最高だった。
おかげで、リュウプロジェクトの活動回数は減ったが、ヘアドネーションプロジェクトでは、今年、北は北海道から南は福岡県まで、19人の子供たちの型取りに行くことが出来た(昨年は22人)。
本当にありがたかった。
※詳しい収支状況を知りたい方は、仙台市のNPOのページから、NPO法人HEROの決算書を見ることができる。現在閲覧できるのは前期(昨年)のものだが、今期の決算書は、すでに提出済みなので来月以降には反映されると思う。
4月末。各プロジェクトが暗中模索の中、小児病院から、入院中の子供や、その子たちを24時間付き添って看病している、保護者のマスクが不足しているとのお話があった。前後して保育所の職員の方からも、深刻なマスク不足のお話があった。あの当時、我々も含め、日本全国でマスクが不足していた。
そんな中、個人でSNSを使っているメンバーから、政府配布マスクの評判がSNS上で非常に悪い、との話を聞いた。ツイッターを見てみると、まぁ、酷い言葉が並んでいた。
じゃ、いらなければ、使わないならば、我々がもらおうじゃないか!
その日のうちにプロジェクトを立ち上げ、担当メンバーを決めて呼びかけを開始した。
プロジェクト名は「政府配布マスク再活用プロジェクト!」(実にそのまんまのネーミングだが...)
病院で子供の看病をする保護者や、保育園で給食を作る職員や、常に近い位置で子供と接する職員にとって、マスク不足は一刻を争うことだったので、5月末までの短期決戦を掲げて、NPO法人HEROのSNSで毎日呼びかけ、メンバーは個人的に出来うる限り周りに声がけをおこなった。
結果、我々の想像を上回る数のマスクが集まった。こちらもご協力いただいた全国の皆様に改めてお礼を申しあげたい。
今でこそマスク不足は解消されましたが、あの時、本当に困っていた方々が、皆様の善意に助けていただけました。本当にありがとうございました。
マスク総数:16,318枚(使い捨て不織布マスク含む)
寄付者総数:4.781人(法人含む)
寄付先:宮城県・福島県・岩手県・埼玉県
募集期間:2020年4月28日〜5月31日
・小児病院:3件
・児童養護施設:2件
・社会福祉協議会:1件
・児童発達支援施設:3件
・幼稚園・保育園(所):42件
コロナウイルスによって、大変な1年ではあったが、多くの皆様の善意に触れた1年でもあった。自分たちは、この多くの善意を運ぶコウノトリとして、来年も頑張っていこうと思う。
来年もよろしくお願いいたします。
最後に身内向けにも一言。
みんな、自分の仕事を持ちながらよく続けてきたよね。コロナの影響で自分の本業の仕事もままならないというのに。
我々、爺様たちの集まりだからさ(笑)、その時になったら天国に行けるように来年も善行を積もうぜ(一部若者もいます笑)。
by BOSS
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