2017年5月25日木曜日

おかねのはなし1......

今回はお金にまつわる話を書けと言われ、「なんで、いまさら...」と尋ねたら、「NPO法人は市や県などの行政から補助金などが出て運営していると思っている方が結構いるらしいんです」との答えが返ってきた。

ご承知の通り、今週アパレルメーカーJAMMINさんのご好意で、龍のチャリティーを展開させていただいているが、その中で、メンバーが様々な場所で上記の、「NPOって行政から補助金もらって活動しているんでしょう...」という言葉をよく聞くそうだ。

ちなみに、これを書いている今、懇意にしている広告代理店の営業が遊びに来たのでちょっと聞いてみた...。
「NPOの活動って、市や県などの行政から補助金が出て活動しているように見える?」
それに対して彼の答えは、
「えっ、違うんですか?」だ!!!
「だって、非営利活動でしょ」という言葉も続いた。


お答えします。それは... 「違います!」
もらうどころか、NPO法人といえども、株式会社などと同じように、市や県や国に税金を納めなくてはならない。税率も割引があるわけではなく、他の企業と同じようにだ。


我々は、活動費を得るために、ショーを売ったり、グッズを売ったり、意匠権でロイヤリティをもらったり、その他イベントごとに積極的に関わって利益を上げている。

ちなみに、昨年のNPO法人ヒーローの売り上げは、28,242,384円。
NPO法人は、管轄する仙台市に毎年決算報告をしなくてはならない、そのため決算書は仙台市のホームページから誰でも見ることができるが、簡単に内訳を書くと下記のようになる。

・キャラクターショー他関連企画制作 22,644,735円
 ※キャラクターショー売上、グッズ売上、企画制作費等
・ロイヤリティ収入 250,000円
・協賛金助成金収入 5,261,478円
 ※この協賛金、助成金は企業や個人からの広告収入や募金を指す。
・その他雑収入   86,171円

これが昨年の売り上げで、大雑把に言うと、この売り上げを達成するための仕入れを引いた粗利が活動費となる。
これだけの売り上げを16人のメンバーが自分たちの仕事の合間に稼いできている。ボランティアとしてだ。
それでも、やっと昨年はじめて約50万の黒字になった。それまでは毎年赤字だった。

これは、我々だけでなく、全国ほとんどのNPOが同じだ。活動継続のために、自主財源の確保を目指し日々努力されていると思う。

最近はほとんどなくなったが、震災時は、NPO等に対し、市や県が提供する助成制度が結構あった。そのため誤解する方が多いのかもしれないが、助成金の制度は、市や県に限らず、全員がもらえるわけもなく、事業内容によって、助成制度に合致するかどうかの審査があり決まる。

ちなみに我々は、過去に一度も行政から助成してもらったことはない。
活動費が欲しいので申請はずいぶん出したが、市や県も「エンターテイメント性の高い事業は対象外です」との答えだったのを記憶している。
これは、税金を使っての助成事業なのだから優先順位があって当然だし、その判断は間違ってはいない。
それゆえ、我々は行政以外の企業をまわりスポンサーを探したり、ショーやグッズの販売、龍を絡めながら様々なイベントの企画制作などで活動費を稼いでいる。


最期にもう一度!
NPO法人は市や県や国から活動費を1円たりとももらっていない!


文責 BOSS


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