2017年1月9日月曜日

破牙神ライザー龍スーパーライブメッセージ(BOSSの)補足

 先日、ボスからライブのメッセージについてコメントをいただいたのですが、その中で一番多かったご意見から...... と題して、言葉の問題を取り上げていましたが、実はその3倍以上、終了後のメールやFAXまでを入れると、それこそ10倍以上の問い合わせがあった出来事がありました。

 お気づきでしょうか... そう、林さん(仮名)です。

「林さんは、今回のライブへのご出演は叶ったのでしょうか...?」

このご質問が大半でした。
 中には講演依頼のご相談までありましたが... こちらは、本人に確認したら、速攻「断れ」と言われ、私が林に変わり、丁重にお断り申し上げました。

 皆様にご心配いただいた林は、昨年のライブへは元気に出演し、幾つかの物語の主軸を担う役の一つを、最後まで演じ切りました。

 ブックレットにも掲載されておりますが、林は、2月に胃がんの宣告を受けました。
 ただの胃がんではなく、大動脈周囲リンパ節にまで転移しているステージ4の癌、そして5年後生存率7.8%と。
 
 私たちは、ただただ、林を信じ、見つめることしか何もできませんでした。

 
 しかし、2月からの抗がん剤治療が功を奏し、手術では取り除くことが不可能と言われていた、大動脈周囲リンパ節のがん細胞が6月に消え、すぐに7月、開腹手術により病巣である胃を4分の3切除。
 手術は成功。5年後再発率40%と飛躍的に生存率が伸びました。

 林は、当初、開腹手術後4週間の入院予定を、術後2週間で退院。
 そこから、スーパーライブを目指した毎日のリハビリ生活でした......が.....
 
 ライブを1ヶ月前に控えた10月初旬... 癌が大動脈周囲リンパ節に再発。
 
 再入院。でも、林は諦めませんでした。
 闘病中でも最高のパフォーマンスができるように、抗がん剤治療のルーティーンを、スーパーライブ時に抗がん剤の一番負担が少ない日にあたるように、微調整をしつつ当日を迎えました。

 ともすれば、暗くなる私たち若者たちに。
 先輩たちは、「俺たち何十年付き合ってると思う。あの、おっさんはこんなんじゃ死なねぇよ。心配しないでライブの準備を進めろ」
 
 あとは、ライブを見たとおりです。
 とても、2月にステージ4の癌を宣告され、7月に開腹手術をした人間とは思えませんでした。
 先輩はこうも言ってました。
「林さんは、林っていう生き物だから普通の人とは違うから心配するな。笑」

 乱暴ですが、その言葉の裏には、林さんを信じる先輩たちの温もりを感じ、私たちも随分と勇気付けられました。


 最後にライブ終了後に林さんと話して印象的だったこと...。

「俺はな、みんなに感謝している。あの時、ライブは心配しないで今年は休んでくださいって言われたら、大げさに聞こえるかもしれんが、生きる希望がなくなったと思う。
 それほど俺にとって、癌のステージが “4” と突きつけられた時はショックだった。
 でもな、奴ら、開口一番、
“9ヶ月もあるから良かったですね” って、
“今まで7月開催だったライブが、だから今年は11月開催になったんだ!”って。
 本当は参議院選挙で会館が借りれなかったのにな。
 その時、すごく落ち込んでいたけど、奴等と話してると、
“なんかできんじゃねぇ...” って思えてきてな... “この先どうなろうとも、そこを目指そう”って。
 結果、再発はしたけど、いい方向に向いたと思っている。それに、一度勝ってるから、今度も負けねぇよ」












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