先日、唐突に始まった「破牙神ライザー龍スーパーライブの裏側」
2回目の本日は、スーパーライブで音響の管理や音源のバックアップを担当している熊谷渉さん。
前回に続いて音響オペレートの裏側を聞きました!
スーパーライブの音響管理を担当されているとのことですが、具体的にどのようなことを行っているのでしょうか?
ライブでは音響機材全体の管理と音源のバックアップです。
音源のバックアップは、前回橋元さんが言っていたようにトラブル対策ですね。
キャラクターショーは、個々のキャラクターが舞台上で話すことができないため、こちらから流すセリフが途中で止まるなどは、絶対にあってはならないことです。今年はパソコンでセリフ出しを行ったのですが、パソコンを2台用意し、橋元さんのセリフ送りに合わせて自分も同じ操作を行っています。
同時に音響機材の管理もされているんですよね?
そうですね。
音響機材の管理といっても、「トラブルなく機材が動いているなぁ」と漠然と見ているわけではありません。
スーパーライブではスピーカーと体感音圧の調整を行っています。
体感音圧というのは、例えばコンサートに行ったときに「ドンっ」っていう音が体に浸透しなかったらすごくつまらないライブになってしまいますよね。それをお客さんに伝えるってことをやっています。
いわゆる体で感じる振動みたいなものです。映画館はサラウンドですけど、それをステレオでやっているというイメージです。
音響さんの目線から見たスーパーライブの見どころ、音響席から見ていての感想などを教えてください
スーパーライブは作り込みにしても何にしてもクオリティが高いなと毎回思います。
ローカルヒーローではあり得ないクオリティだなって。
あとは裏方目線から行くと、全てのセクションで、本当のプロフェッショナルが揃っていると感じています。本当にすごいメンツ。
アクターはもとより、このプロジェクトの趣旨に賛同して、音響も照明も舞台美術も音楽も、みんなその道のプロフェッショナルの人たちが、子供たちにリュウプロジェクトの想いを届けようと、子供たちに真剣に向き合っている感があるよね。
今年から会場が変わりましたが音響的には何か変化とかありましたか?
会場の広さによって音響のシステムは変わるから、やっぱり今年は例年とは違う感じになりました。それぞれの会場によって、考えながら音響のシステムを組んでいます。
前回まで開催していた河北ビッグバンの時には、会場の客席内にサブウーハーを仕込んで、空気が揺れる音などを表現しましたが、今年の会場では置く場所がなく、仕込むことができませんでした。そのため音で奥行きや方向がわかるように心がけていました。
例えば、セリフを出した時に龍が一番奥の舞台にいるのに、スピーカーは舞台の手前にあるから、龍が喋っているところとのずれがある。そういうのを全部直してるんです。
龍が右にいたら右に振るし、左にいたら左に振るみたいな。右にいるのに左から音が出たらおかしいでしょ?
そういう細かい調整を人知れずやってるんです。実は(笑)
全然気づきませんでした!
そのおかげで違和感なく龍の世界に入っていけるんですね!ありがとうございます!
最後にスーパーライブのDVDを楽しみにしている皆さんへ一言お願いします。
本当にクオリティが高いショーだから、みんなで作り上げていっているものだし、楽しんでもらえればいいな!って!
本当にその一言!
ありがとうございました。
熊谷 渉
1980年生まれ。
フラッシュトーンサウンズ 代表
破牙神ライザー龍スーパーライブには第1回から音響周りの全てを担当。
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