今日から唐突に始まった「破牙神ライザー龍スーパーライブの裏側」
1回目の本日は、「スーパーライブ音響オペレーター 橋元成朋さん」
ライブの裏側をインタビューしてきました!
リュウプロジェクトに関わるようになったきっかけを教えていただけますか?
リュウプロの音楽プロデューサーのタラコさんですね。
タラコさんとおいらは昔からの音楽仲間だったんですよ。
そのタラコさんから、「震災後、被災地の子供たちのために活動している団体があってPAのオペが足りないから手伝って…」
それで、2018年のスーパーライブからPAのオペレーターを担当しています。
スーパーライブの音響の方々は、セリフ出す人や効果音を出す人などいるようですが、どのような体制で臨まれているんですか?
音響機材全体を管理するオペレーターと、セリフ出しのオペレーター、後はSEという効果音、パンチやキックの音を出すオペレーターの3人体制です。
音響機材全体を管理するオペレーターは、バックアップの管理もしています。バックアップは、途中で音が止まるなどのトラブル対応ですね。
トラブルが起きることを前提に、さまざまな現象をシミュレーションして万が一のトラブルに備えています。
最も重要なセリフの音源は、バックアップという形で全く同じ音源を同時に走らせています。
つまり、ほぼ同時に2台の音源が流れていて、もし片方が止まってしまったら、すぐに同じシーンから音が出せる状態をキープしている感じです。万が一のための準備ですね。
以前はCDプレイヤー2台をクロスフェードしながら行っていましたが、今年はCDプレイヤーがなかったような…
そうですね。
おいらはセリフ出しの部分を担当するにあたって、今回はパソコンのソフトを使ってやりました。
今まではCDデッキ2台を使って重なりながら音出ししていたものを、今回はその全てを1台のパソコンで、音を重ねたり、フェードイン、フェードアウトなど、きっかけを先にプログラムしておきました。
そのため、最終的に現場では、きっかけでスペースキーを叩けば、勝手にクロスフェードやカットインでセリフや音楽が流れるというオペレーションです。
アクターのみんながセリフ出しがぴったりで、演じていて気持ちいいと言っていましたが、何か気をつけていることやコツなどはありますか?
きっかけで何か出していくという部分に関しては、おいらも今まで舞台やミュージカルの現場でやってきてはいるので、その辺は感覚的に意識してやっている部分ではありました。
舞台やミュージカルは台詞のきっかけでBGMなどを出すことが多いので、台本を追っていって、きっかけのセリフがきたら音を出すというのが基本になるんだけども、キャラクターショーの場合は、逆にセリフをこちらが出すという立場なので、アクターの皆さんの動きを流れの中で覚えてセリフを出していく感じですね。
「ここでこの二人が出てきてこの動きをする」っていうような、それをずっと見て覚えて音を出してました。
みなさん最初はキャラクターを着ていない素の状態でやってるから、誰がどの役かっていうのが漠然としていますが、直前にそれぞれの姿になって動いた時に、今まで見ていた動きが誰がやっていたかがしっかり明確になるんですよ。
いつもとは真逆のことをやっているということですよね?
しかもセリフ出しがうまくいかないとショーが進まないというプレッシャーもあると思うのですが?
そうですね。
だからやっているうちに、「なんかとても責任のある仕事をしているぞ!?大きなことをしているぞ?!」って意識がどんどん出てきてね(笑)
特に、アクションの中で細かくセリフが入るシーンは、ものすごく緊張しましたね。ほぼ感覚でやってました(笑)
でもパソコンにプログラミングする過程で、段取りの確認やシミュレーションもできるので、前回より気持ち的には少し余裕があったような気がします。
音響さんたちの目線から見たスーパーライブの見どころってどんなところですか?
音の技術的なところは、最終的には気にしないで見てもらえるのが一番!
音の部分で違和感を感じずに物語に入ってもらえたら願ったり叶ったりかな。
「音のタイミングがバッチリ〜!」とかっていうのとかは、DVDを20回くらい見て「あとどこを見たらいいの〜!?」ってなった時に、音の感じとかSEのタイミングとかを気にしてもらえるといいね(笑)
最後にDVDを楽しみに待っている皆様に一言!
ぜひどハマりしてください!次の物語がどうなるのかっていうのも気になるしね!
ぜひぜひ!どハマりしてください!!(笑)
ありがとうございました。
橋元成朋
1967年生まれ。
学生時代から作曲を始め、1994年頃から本格的に音楽活動を始める。バンドやソロでの演奏の他、CMや各種番組テーマ、芝居やミュージカルのBGMなどの音楽制作と音響。
コンサートやレコーディングのオペレート、ラジオDJなど「音」に関わる活動を続けている。
アルバム「Ocean Scenery」(2017)、Wakimizu Scenery」(2020)配信中。
本名より「ちゃんもつ」と呼ばれる機会が多い。
趣味は温泉。特技は迷走。カレー好きでもやし好き。
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